バイナリーオプション(BO・ハイ&ロー)取引とFX取引との違い
バイナリーオプション取引(BO、ハイロー取引)とFX取引(外国為替証拠金取引)は、よく間違われることも多いです。
この二つは共に為替通貨での取引のことですが、混同して覚えている人もいます。
ハイロー取引・・というのは主にバイナリーオプション取引の方を指していて、為替オプション(外為オプション)とも呼ばれますね。
その一方で、FX取引というのは「証拠金」を使って行う取引のことで、手元にある資金よりも大きなお金を動かして取引できる(レバレッジをかける)ことができるのが特徴です。
ちなみにシステムトレードというのは自分で行う注文ではなく自動的に動作するコンピュータのシステム(プログラム)を駆使して取引する自動売買の方法のことで、取引する対象はFXの方になります。
ですのでシストレというのは、主にFX取引の一種になりますね。
このバイナリーオプションとFXは、その特徴やメリットやデメリットがそれぞれ存在します。
バイナリーオプションの特徴とメリットなど
バイナリーオプション取引は、為替通貨を購入(売却)した価格から、そのレートが円安・円高に向かっているのかを予測する取引のことです。
1枚〜、1ロットという形でチケットを購入して、開催されている号(開催期間)のなかで取引を行います。
ある特定の時間になると結果が判定されて、予測した通りにレートが動けば一定の金額(ペイアウト)を受け取ることができます。
主なメリットとしては、購入した金額以上の損失にはならない点です。
FX取引の場合には、証拠金によるレバレッジ取引が可能なので、運用資金以上の損失が出る可能性があります。
少額取引が可能なのも特徴で、1枚(1ロット)当たり1,000円未満で取引できる会社もあります。
また、小幅な値動きでも「満期のレートが目標レート(権利行使価格)よりも円安か円高か」で結果が決まるため、目標より少しでも円高(もしくは円安)になっていれば良いのです。
大きな値動きを必ずしも必要としない面では、FX取引よりも細かな利ざやを狙いやすい側面もあります。
FX取引の特徴とメリットなど
これに対してFX取引では、レートが円高・円安に動くのかを予測して、購入価格のレートの差で利益・損失が決定されます。
普通に外国為替の通貨を売買して、「安く買う、高く売る」などの戦略で利益を狙っていきます。
普通の為替取引と大きく異なるのは、「レバレッジ」の考え方があることです。
レバレッジは、少ない資金を元手により大きな資金を運用できる仕組みで、FX口座に入金した分の資金額が「証拠金」になります。
用意した証拠金が多ければ、それに見合った大きな金額を運用できるようになります。
レバレッジをかけられる上限(倍率)は決まっていますが、大きな金額を動かせることで利益が出たときにも大きなものになります。
その反面、損失が出たときにはレバレッジをかけた分だけ大きな損失になってしまいます。
注文したまま建玉(たてぎょく)を何年でも持つことができる
バイナリーオプション取引との主な違いとしては、証拠金によるレバレッジ以外でも取引時間(期限)に制限がないということがあります。
通貨ペアを新規注文して、途中で強制ロスカットのような損切りの事態が発生しない限りは、購入したまま何年でも長くポジションを取る(建玉を持つ)こともできます。
判定時間(満期)が来て、利益・損失が強制的に確定してしまうという取引でもないのですね。
反対売買(決済注文)を行わない限りは、途中で損失が出ていてもロスカットにならない限りは持ち続けることができます。
バイナリーオプションの場合は、各号での開催も数時間内には判定されて終了(決済)してしまうので、そこで注文した取引をそれ以上「持ち続ける」ことができません。
なので、バイナリーオプションは基本的に何度も細かい取引を繰り返す必要は出てきます。
為替レートの動きの大小にも左右されやすい
また、利益(損失)の金額は取引している資金の額以外にレートにも比例します。
バイナリーオプションであれば同じ金額を取引した場合(ある枚数を購入した場合)、目標レートより「どれだけ円高(円安)に動いても」、判定されて報酬として受け取れるペイアウト金額は変わりません。
FX取引では同じ金額で取引した場合、為替レートが1円違えば、それだけ利益額(損失額)も違ってくるのです。
取引した時点のレートよりも1円動いたよりも、2円や3円、それ以上も動いた方が利益(損失)が大きくなるのですね。
なのでFX取引の方は、取引する資金の大小を除けば、なるべく大きく円高(もしくは円安)方向に動くことが利益の大小に関わってくる方法になります。
バイナリーオプションは小幅な値動きでも受け取れる報酬が変わらない点で、FXとは戦略も異なってくるのです。